【個人的備忘録】台北ゲームショウに行ってきた(2019年度版)

ジェッジジョンソン藤戸です。台北です。ゲームショウです。ホントに来てしまった。
台湾国内外の主要メーカーが集う最大規模のゲーム展覧会「台北ゲームショウ」です。元・ゲーム開発社員という性なのか、どうしてもゲームの「今」と「その未来」が気になってしまう。東京ゲームショウは毎年伺っていますが、せっかく台北に行くなら日程を併せて観てみようかと。日本以外のゲーム市場、特に「アジアのゲーム市場」に実際に肌で触れて観たかった。

会場の広さは東京ゲームショウ(以下、TGS)と比較すると約2/3ですが、その中にドンキホーテの圧縮陳列さながらに各社ブースが密集しています。ものすごい熱気です。ここまで凄いと思わなかった。台北国内のユーザーだけでは無く、日本より近いこともあってか、同じ中国語圏である香港、そしてシンガポールやインドネシア、ベトナムから訪れているユーザーも少なくなかったです。アジアのゲーム市場は、もはや中国語圏が日本に匹敵、もしくは凌駕し始めている現実がここにありました。市場がこれほどまで成長を遂げていたと思わなかった。
入場して直ぐに目に入ってきたのは、韓国のオンラインゲーム「Black Desert Online」の巨大ブース。日本では「黒い砂漠ONLINE」として知られています。全世界でユーザーは300万人以上という怪物タイトルです。イラストのテイストが苦手という人が僕の周りに多いですが、プレイしてる人は相当ドップリにハマっています。ネトゲ大国を代表するオンラインゲームです。
TGSと同様、コスプレしたモデルさんたちがディスプレイに。こういったプロモーション手法は日本から生まれ、世界にリスペクトされて拡がり、いまでは当たり前の光景に。
日本ではまだまだな「e-スポーツ文化」ですが、アジアでは既に市場の一翼を担うまでに成長。この分野に於いて日本は発展途上国なのです。このe-Sportsの盛り上がりを自身の目で体感することが台北ゲームショウに来た理由のひとつです。
実況ブースも本格的。熱量が判ります。
ハード/ソフトメーカー問わず各社ブースの殆どにe-Sports用対戦コーナーが。そしてブースのメインコンテンツになっています。日本を代表するプロゲーマー・ウメハラさんの写真が飾られている。「格闘ゲームの神」ってキャッチコピー。そりゃそうですよね!
台北ゲームショウ最大のブースは、香港を拠点とするマッドヘッド社のスマホゲーム「神魔之塔」。とてつもない人!人!人だかり!!日本で認知度はまだ皆無に近いゲームですが、アジア圏では人気絶大。それをブースが物語っています。これ相当面白いらしいです。



出展メーカーの多くは香港・韓国で、特に香港メーカーが目立ちます。中国言語圏の市場の大きさを反映するように豪華なブースセットが立ち並んでいます。そしてその多くはスマホゲームで、ブースの約4割近いんじゃないでしょうか。PlayStationやXBOXなどのハードゲームは全体の3割ぐらい。残りの3割がPCゲームな感じです。
きれいなおねえさん in 台北。コンパニオンは世界共通。言語の壁を超越する唯一の存在です。
日本のメーカーも数多く出店。台湾でも人気が高いのが判ります。
PlayStationのブースには選りすぐりのゲームが介して試遊できるように。「キングダムハーツIII」は台湾ゲーマーにも大人気。試遊に長蛇の列でした。
きれいなプレイステーションのおねえさんです。WE ALL PLAY!!! このシャツかわいいほしい。
日本的なイラストテイストのゲームも台湾では人気です。上記は日本で有名な「デート・ア・ライヴ」ですが実はコレ、中国向けリリースのスマホゲームで、日本じゃリリースされないようです。ほほー。
きれいなおねえさんです。
「まどマギ」が海外でも大人気。てかこのコスプレおねえさん、身長がなかなか高くてですね、迫力が相当にあってですね(以下省略)。
MMORPGはどこのブースも盛況でした。写真は「KAISER」の特設ブース。大変失礼ながらゲームより、解説してるきれいなおねえさんが本イベントNo,1にきれいなおねえさんでマジビビりました。思わず某芸能キャスティング事務所にLINEしたぐらい。秒で返信飛んできました。
オーバヘッド型のディスプレイスタンド&シートの一体型です。もうコックピットです。これでゲームしたら絶対楽しいだろうな。外に出なくなるけど。
3面の曲面ディスプレイ、左手にはドリンクホルダー。ぶっちゃけコレで作曲したい。外に出なくなる。
任天堂+サイゲームスの「ドラガリア・ロスト」のブース。ひときわ豪華でした。イベント開始前だったので中国圏での人気と反応は見ることができず。
日本企業ではプレステの次に巨大なブースを構えていた「モンスターストライク」。イベント開始前からこの人の集まり具合。モンスト人気はまだまだ続きそうです。
そして台北ゲームショウ、もうひとつの目的に。
会いたかったよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!(2018年9月ぶり2度め)
なんて幸せそうな
笑顔なんだ。
自慢にならないけど「ピスケとうさぎ」をここまで追い掛けるのって僕含めて数人だと思う。自覚あります。ちなみに左手に台北ゲームショウ限定の「ピスケとうさぎ」バッグを握っています。最高。激・無双に最高。
おわりに台北ゲームショウのフードコードを。TGSに比べて小規模ですが、バーガーキングが出張出店していたり、移動ケータリング店舗が充実していたり、ちょっとおもしろい。
「焼きそば」の看板が。日本テイストの片鱗が垣間見えます。ソース焼きそばです。「日式炒麺」と呼ばれています。よく見ると「焼きそばパン」まで売ってる。良く判ってらっしゃる!!!
TGSなら余裕で1,000円以上吹っ飛ぶのに、こっちはメチャクチャ安い。これ、凄いことなんですよ。

【台北ゲームショウ2019・総括】
・2016年のブログ「東京ゲームショウに行ってきた(2016年度版)」で中国メーカーの台頭を記述してから3年ちょっと。想像よりも相当早く、アジアのゲーム市場が中国企業に席捲されました。まさかここまでとは。
・「日本のゲーム市場=アジアのゲーム市場」という構図は既に過去のもの。巨大かつ成熟し始めた中国マーケットに食い込む事がマネタイズの重要課題だけど、その当地の文化やユーザーの性質に合ったゲームを日本のメーカーは未だ作れていないのが現状です。この台北ゲームショウにはヒントがいっぱい転がっていたと感じました。音楽だけで生活している人間ですが、某社のブレスト会議によく招聘され、その度に「開発者は海外に出向いて現地のゲーム事情を肌で感じるべき」と生意気にも発言させて頂いておりますが、ホントに出向かないとマジで勝てなくなりますよ。日本向けだけにゲーム作るなんてもう、このご時勢では厳しくなりますよ!
・きれいなおねえさん(空を仰ぎながら)
・ほんとにきれいなおねえさんだった(首を垂れながら)
・音楽業界最強の「ピスケうさぎマニア」として戻れないところまで来ている自覚があります。
そして・・・。

夜、ホテルに着いた僕は、
真っ先にブーツを脱いだ。
歩き疲れ?靴ずれ?いや、そこまで歩いてない。
右足首が、いままで感じたことの無い痛みに取り憑かれていた。
痺れるような、疼くような、そして重い。
自分の身体ではないような違和感。
ブーツを雑に脱ぎ捨て、いつも見ていると思い込んでいた右足のかかとに、まるで元から存在していたかのような大きな「しこり」が、いまにも皮膚を突き破りそうに膨らんでいた。