料理長!ハリウッド暮らしです!【1】
ジェッジジョンソン藤戸です。ハリウッドでの生活が始まりました。コレ書いてる時点でもう2週間。毎日が刺激的であっという間です。
それはそうと僕が楽曲提供させて頂いた緒方恵美さんの最新アルバム「Real/Dummy」が2/1(水)全国のレコードショップで発売です。ぜひぜひお買い上げ下さいませ!
エヴァンゲリオンの碇シンジくんや幽遊白書の蔵馬、セーラームーンのセーラーウラヌスなどなど数多くのCV(キャラクターヴォイス)を担当されてきた緒方恵美さん、まさか小さい頃に妄想していた「ジェッジの曲を碇シンジくんが歌ったら」という「夢」が「現実」になりました。感涙。ちなみに覆面や別名義でなくジェッジ名義での楽曲提供です。名義を分ける定義は有るのですが、今回はジェッジジョンソンという「窓」から依頼があったのでジェッジ名義です。
今年からバティウスという窓も出来ました。これからは「窓」の時代です。いろいろな意味で。
そして「ガールズ&パンツァー」など歌われている歌手・ChouChoさんへ楽曲提供させて頂いたシングルが2/25に発売です。この曲、めちゃくちゃ良いです。自分で言うのもなんですが彼女の声も相成って、完成品を拝聴した際に泣きそうになりました。ぜひぜひ聴いてみて下さい!
そしてジェッジの今年度一発目のLIVEが決定しました。3/20(祝月)です。ジェッジの本拠地・下北沢CLUB Queで、盟友ゴンダタケシ率いるGONDABANDとの2マンです。チケット発売開始しました。そして当日はGONDABANDとの共同アルバムを発売します。是非是非いらしてください。
本題。
「ちょ、ま、なんでハリウッドwww」て人も多いでしょう。こちらを読んで頂けると経緯が判ります。
1月15日よりアメリカ・カルフォルニア州ロサンゼルスの1区画であるハリウッドに在住となりました。誰もが知っている映画の街です。映画の街でもあり、世界最先端の「音楽の街」でもあるんです。特に映画音楽が当然の如く最前線です。毎日新しい音楽が「巨大な産業資本の下」で産まれています。
ハリウッド映画を数多く手掛ける制作オフィスに3年間契約で所属し、音楽を作っています。
ここで培った経験と知識を日本に持ち帰ることが最大の目的です。
ちなみにNDA(業務秘密保持契約)という恐ろしい契約をしているため(日本のNDAとはワケが違う涙)、ホントはハリウッドで勤務しているっていうのも厳密にはアウトだそうです。おっかないですねー。
僕の肩書は 「シニア・スーパーバイザー&プロデューサー」及び 「テクニカル・サウンドディレクター」。 (・-・)?って感じだと思うので具体的にお話すると・・・
1)プロデュース業務
映画に対して「どんなイメージの曲が良いか」「どんなアレンジが良いか」を選定&企画し、そのイメージがブレないようにプロジェクト単位で制作と予算を管理する業務。映画だけでは無く企業CMも世界中から様々な案件がオフィスに入ってくるので、そのうちのいくつかを担当してます。
2)ディレクション&エディット業務
オフィスの代表である作曲家や他アーティストの曲、例えばピアノで持ち込まれた曲を電子音楽なアレンジにしたり(逆の、ギターサウンドをオーケストラにスコア起こしする事もありますが、それは僕の担当ではない)、その音色をシンセで作ったり。僕の作曲をプロジェクトチームがサウンドメイクする場合もあります。なにより実務作業はやっぱり楽しい。
3)特殊効果音制作
もうこれが一番やってみたかった。やれなくても最前線の現場をこの目で見たかった。見て覚えて音楽制作に還流させたい。ゲーム会社時代もいろんな効果音を作ったりしてましたが、最前線の効果音制作の現場はやっぱり凄かった。特に昨今はドルビーなどの効果音再生システムを考慮した制作なのでむちゃくちゃ緻密で細かい作業をしています。どのシーンでどの効果音を入れるとか、サウンドを選んだり自分&チーム内で作ったり。
そんなこんなでハリウッドで独身難民貴族を謳歌しながら、日々暮らしています。
毎日のように朝昼晩夜ハンバーガーもしくはステーキ祭りです。幸せ過ぎる。
幸せと等価交換で寿命という何かが短くなっている気がしますがコレステロールもなんのその。食べたいものを食べましょう。
写真はカリフォルニアしか展開してないファーストフードチェーン「IN-N-OUT」のハンバーガー。めちゃくちゃおいしい。毎日必ず食べてます。年間15万ぐらいマクドナルドに重課金している人間ですが、ここのハンバーガーは別格。ロスに来た際は是非食べてみて下さい。
業務はかなりの忙しさで、昼食を除いて外出しないでスタジオに篭って徹夜で作業してます。日本とまったく変わりません。ランチ休憩でハリウッド近郊の「映画のロケ地」を巡るのが今の愉しみです。大好きな映画の聖地巡礼たのしい。 写真は映画「500日のサマー」に登場するシーンのロケ地。あの映画が大好きで、同じ景色が観れた事に感涙。ここから見える景色は、とても素敵な景色でした。
※余談ですがあの映画「500日のサマー」、男子と女子では意見が対極になる映画だよなぁと。男子からすれば「あー!いたいたこういう思わせぶり女子!!!!!」で、女子からみたら「あーいたいたこういう勘違い男子!!!!!」という。立場によって見解が変わる映画で面白いです。
僕を含め各国から集まった数名で下宿生活をしています。各自60㎡ワンルームバストイレ付き(まぁホテルのシングル部屋そのまんま)の部屋を与えられていますが、徹夜明けにも関わらず毎晩(毎朝)どんちゃん騒ぎです。キッチンはシェアなので自炊もします。自炊が出来るのでマーケットもブラブラしてます。
ロサンゼルスのど真ん中付近に住んでるんですが、住んでる付近は逆にマーケットが少ないです。車社会なので現地の方は郊外まで買いに行っちゃうんですよね。自転車こいで近辺をぶらぶらしてます。自転車はレンタル。街の至る所に乗り捨て用のシェアバイクがあるので、それを使います。そろそろマイ自転車欲しい。あと車が欲しい。可能であればプリウスが・・・。
食材は安い、、、のですが量が頭おかしい。もっと小分けにして欲しいけどそんな発想アメリカにはございません。買ったら食べきるために途中から荒行になります。
着いて初日に調子乗って購入した超巨大ボンレスハム。比較のタバスコも結構大きいはずなんだけど・・・。一個の塊が大体1.5㌔から3.0㌔ぐらい。1.5㌔の塊で大体800-900円ぐらい(セール中)。このボンレスハムを厚めに切り、鉄の串に刺して直火で焼いたハムステーキが死ぬほど美味しい!!!そして太る!!!
日本とハリウッド、頻繁に行ったり来たりの三年間(昨年の台北からカウントされているので既に残り2年半)が始まりました。一ヶ月のうち二往復はすることに。覚悟はしていたけど実際始まると結構しんどい。特に高所恐怖症なので飛行機移動で精神値を削られる。
これから度々、こちらの暮らし(生存確認)をお届けさせて頂きます。もちろんアルバム発売もありますので今年は大変です。日々の実況はフェイスブックもしくはインスタグラム、あとはTwitterで呟いてます。日々の暇つぶしに是非ご覧になってみて下さい。