料理長!ハリウッド暮らしです!【13】~ユニバーサルスタジオと映画の話・前篇~
ジェッジジョンソン藤戸です。来週6月13日は遂に最新アルバム発売日です。
iTunes Storeはじめアニメイト、タワーレコードほか全国のレコードショップで発売開始です。ぜひぜひお買い上げ下さいますよう御願い申し上げます。
劇場アニメ「PEACEMAKER鐡」前篇~想道~主題歌「Rust」収録で発売です。二年振りのアルバムです。本来は2017年発売でしたがそりゃ日本に居ないんですから発売無理でした大変申し訳ございません号泣。
発売当日は日本のレコードショップをぐるぐる廻って御挨拶してきます。皆様よろしくお願い申し上げます!
本題。
ハリウッドで過ごして二年と半年に突入。映画と音楽の街ハリウッド。この街で僕が1番訪れている場所はハンバーガー屋でもBARでも無く、ユニバーサル・スタジオです。基本は一般立入禁止&撮影絶対禁止のシューティングエリア(撮影エリア)ですが、お偉い人から年間パスを頂いたので業務の合間にパークエリアをブラブラしています。
ユニバーサル・スタジオ、結構広いと思われがちなんですが、実際はパークエリアは結構狭いのです。写真・左はユニバーサル・スタジオ、右は東京ディズニーリゾート。同じ縮尺です。こうやって並べると車社会のアメリカよりも日本のディズニーの駐車場が数倍広いという。ちょっと驚いた。そりゃ混むわ。
ユニバーサル・スタジオの中心の茶色いエリア付近がパークエリアで、その右下は園外のショップ&アーケードモール、上部が撮影エリアです。ディズニーランドに行った方の土地感覚で説明するなら「入り口からワールドバザール、アドベンチャーランド、ウエスタンランドぐらいの範囲」がユニバーサル・スタジオだと説明するとなんとなく規模感がわかって頂けるかと。その範囲内にビッシリとアトラクションが詰まっているというのがイメージです。
パークエリアは「アッパー(上層)」と「ロアー(下層)」に分かれていて、そこの移動で10分ぐらい掛かりますが想像以上に狭いです。特に東京ディズニーランドに頻繁に通う人なら、広さの感覚が染み付いているので「想像以上に狭いなココ」と思うはず。ホント思ったより全然狭い。
パークエリアに併設するアーケード・モール(商店街)「ユニバーサル・シティウォーク」は無料なので誰でも訪れ、食事とショッピングが出来ます。このシティウォーク、歩いているだけで楽しい。
撮り溜めた写真を使用しているので撮影の時期と時系列はグチャグチャですが、共通なことは雨が殆ど降らない気候なのでいつ来ても晴れているというのがお判り頂けるかと。ロサンゼルスは年間を通して降水量が非常に低い。2年住んで昼間の雨に遭遇したのは2回。どちらも直ぐに止んでしまった。天候に左右されない土地なので撮影には好都合のため、映画会社や製作所が多く集まり、映画の街となっていきました。
もうひとつ、日本人観光客は殆ど見掛けません。ハリウッドに限らずロサンゼルス一帯で、たまに見掛けるぐらいです。アジア系は中国/韓国/台灣に次いでタイの方々。日本人にとって魅力の少ない土地などと考えるのは愚かな推測というかリテラシーの低い妄想に過ぎず、事実と統計と反証でちゃんと考えれば「それだけ日本人が平均的に貧乏になっている」ことに気付かされるでしょう。ここでその話をするとキリが無いし本題からそれてしまうので、またの機会に。
「THE☆映画の商店街」です。ハリウッド/ロサンゼルスでも有数のレストランがテナント出店してますが、せっかく来たのだからユニバーサル・スタジオに由来する店舗がオススメです。大阪のユニバーサル・スタジオでも出店している「ババ・ガンプ・シュリンプ」が値段も味も量も手頃なのでオススメです。なんで「量」って言ったのか、アメリカは出てくる料理のボリュームが特盛サイズなので、日本の感覚で注文すると死に至る食事になります。なのでココはオススメです。甲殻アレルギーの方は真っ直ぐ抜けた先に「ウルフギャング」というステーキ&イタリアンがあるので、そこがオススメです。
映画「フォレスト・ガンプ」に登場する水産会社「ババ・ガンプ・シュリンプ」の直営店というコンセプトのシーフード料理店。大阪USJにも有りますが、味もメニューも全然違うそうです(同僚の台灣人談)。大阪行ったら食べ比べも兼ねて行きたい。
アレです。過去の「料理の別人」を読んでる方ならピンとくるアレです。これが噂の「マカロニ&チーズ」です。僕が太った原因のひとつ。マカロニにチーズクリームをたっぷりかけて、その上にバター溶かして更にカリカリのチーズをトッピングとかもうね、これ考えた人、早めに暗殺しないと更に発明を重ねて犠牲者が増えるので(以下略)、全くシーフードじゃないですが実際はシーフードのお店です。
さて、パークエリアに移動します。
園内はハリウッドシネマの風景そのものです。往年の名画にちなんだ建物が。平日でも入園者は多いですが、アトラクションは基本10分前後で乗れます。ホントに「想像以上に狭い」ので、4時間も有れば全てのアトラクションが乗れます。
ハリーポッターの世界です。ハリポッターに興味が無くてもココに来ると感動します。魔法にかかった気分。
初夏の真っ青な大空に雪景色という、なんとも乙な風景です。てか訪れる人がみんな陽気で、その風景を観ているだけで楽しめます。魔法にかかった気分(復唱)。
女の子が駅員さんと一緒に写真を撮りたいそうで、駆け寄ってる光景がなんとも魔法に掛けられたようなマジックキングダm・・・いやなんでもございません。決して御社以外の名称など、こともあろうか御社内で口にするわけないでしょう。
エリア内にはホグワーツ校の食堂のようなフードコートが。ここは決まって映画関係者や同僚とミーティングやブレストの場に使っているので、僕は株式会社ハリーポッター・ホールディングスの社食と呼んでいます。さっきまで魔法とか云々ほざいてた人間とは思えない発言だと?値段と味の乖離による重力波で魔法が解けなかったらいくらでも石を投げつけなさい。そういうことです。
この社食の料理ですが、ぶっちゃけ言います。魔法が掛かっていません。ぶっちゃけてませんね。大人の事情です察して下さい。遠回しな言い方ですが「魔法が掛かっていない」と御説明させて頂きます。隠し味的な魔法も有りませんし素材を誤魔化す引き立てる魔法もありません。なので自分で脳味噌と味覚に暗示を魔法をかけて下さい。遠回しな表現読解が苦手なアナタに伝えたい一言は「スネイプ先生が泣いちゃう味」とだけお伝えしておきます。
僕は決まって写真のソーセージ&マッシュポテトです。いろいろなメニューの中で魔法が掛かって無くても「なにか食べている感覚を楽しめる」メニューです。多分これ以上しゃべるとヴォルデモートが降臨してくるのでストップします。
ハリポッター社の看板商品「バタービール」。味は端的に「部活帰りに買った108円のカップバニラアイスを深夜になって思い出し、泡っぽくドロドロに液状した何かをすすった時の味」です。これ以上しゃべると不死鳥の騎士団に狙われますのでお察しください。
アトラクションの「ハリポッター・ザ・ライド」は映像技術と体感錯覚効果の結晶のようです。何度も乗ってしまうし、技術仕様やギミックを聴いた上で乗ると更に発見があったり。ユニバーサル映画が所持している版権を有効活用したテーマパークの創設が本来の目的だったユニバーサル・スタジオですが、現在は映画で培った特殊技術を余すこと無く投入・実践する場所のように感じました。そういう側面もあるので単なるジェットコースターなどは少なく、スクリーン&体感装置で錯覚を演出するアトラクションが多いそうです。
中篇ではアトラクションと「その元の映画のお話」をさせてくださいませ。