【個人的備忘録】東京ゲームショウに行ってきた(ビジネスデー2018年度版)

東京ゲームショウ料理の別人ジェッジジョンソン藤戸JETZEJOHNSON
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ジェッジジョンソン藤戸です。毎年恒例「東京ゲームショウに行ってきた」でございます。このブログ移転後から早5回目(5年目)とは。なんでプロのミュージシャンがゲームショウ行くんだよって人は過去のブログをお読み下さいませ。

【個人的備忘録】東京ゲームショウに行ってきた(ビジネスデー2017年度版)
【個人的備忘録】東京ゲームショウに行ってきた(ビジネスデー2016年度版)
【個人的備忘録】東京ゲームショウに行ってきた(2015年度版・ビジネス/一般)
【個人的備忘録】東京ゲームショウに行ってきた(ビジネスデー2014年度版)

余談ですが某ゲーム会社の取締役(元上司)が2017年度版の総括を読んで(またプロデューサーで)(業務委託とかでも)戻って来いと言われて相当に心がプルプルしました。今はプロのミュージシャンですがゲームも大好きなので心は揺らぎます。

本題。

昨年と打って変わって今年はとても重要な年です。始まりの年です。

「eスポーツ」元年です。
サッカーで云うところのJ-リーグが始まったと同義に捉えて下さい。

ゲームの競技化を推進し、エンターテイメント/マネタイズ化を発展させようと小団体が集結してひとつの団体に。そこに多くの企業・メディアが後援/協賛について、体制が整い遂に旗を掲げた年です。

ぶっちゃけ団体の方針も内情も曖昧というか方向性も指針も取り纏まってない、謂わば「明治新政府」の状態です。それでもこの同盟はデカい。頭打ちのゲーム業界に次の成長を期待させる「希望のコンテンツ」です。競技種目となるゲームソフトも、それに付随するコントローラーなどのアクセサリーも需要を見込んで「乗るしか無いこのビッグウェーブ!!!」状態が散見できます。これは後で後述します。

2020東京オリンピックで正式種目にしようとかニュースで取り上げられているので一般の方もなんとなく知っているe-スポーツ。ただ日本の実情は反対論と偏見による嫌悪感に満ちています。もっとも多いのが「ゲームがスポーツ??はぁ??」でしょう。日本人ぽいとか云々以前に固定観念と無知と偏見に満ちていて、僕からすれば逆に「はぁ????」という気持ちです。スポーツという言葉が「肉体運動競技」に紐付いているとこういう思考になります。これからの5~10年は、この固定観念との闘いでしょう。「スポーツ=競技」と多くの人々がすんなり思考できる日が来ると僕は信じています。これからどうなっていくのか、またひとつ「生きてこの眼で観届けたい未来」が始まりました。

この5年で一番大きな出来事でした。それを踏まえて会場をブラブラしてみましょう。

今年の大看板は「Fallout」。発売されると連絡が途絶える人が続出する「精神と時の部屋」のようなやりこみゲーム。久々に会ったバンドマンが呑みながら会話が「街が・・あぁ街が・・」と、プレイしてない人間には全くわからない発言を一人で延々とブツっている状況から察するに相当なやりこみゲームなのでしょう(知らない知らない僕は知らないですよ)。Fallout4は自宅警備隊を量産した逆育成ゲームでしたが最新作や如何に。愉しみです。

いつもは12時過ぎから入場しますが今年は10時から並んで入場。ビジネスデーのピークタイムは13時ぐらいから。

開幕ダッシュで向かったのはスクウェア・エニックスのブース。早く来た訳がここにあります。

キングダムハーツIII
遂に遂に発売です。

以前のブログでも書きましたがストーリーシナリオは完全に後付け無茶振りで破綻してますが、もうそこは気にしないです気にしてはいけない。僕のライフワークのひとつが遂に発売。ディズニーのキャラクターを引き連れてディズニーの世界を駆け巡るディズニーの世界が大好きな人なら萌え死ぬゲーム・・・「だけ」じゃない「はず」だったんだけどなぁ・・・まぁいっか。発売したらこの世界から消えますごめんなさい。

近年稀にみる膨大な数の試遊機が設置されているにも関わらず、開幕すぐに1時間待ちという。このゲームがどれだけ人気なのか、どれだけの人が待っていたのかよく判ります。

試遊は「トイ・ストーリー」の世界を迷わず選択。映像が素晴らしい。俗に言う「ディズニーチェック」の要件を満たすクオリティ、見事です。バトルシステムはもうお馴染みの彩度ギンギンの特殊エフェクトに包まれながらの泥試合が愉しい。このゲーム、泥試合がめっっちゃ楽しい。褒め言葉です。

ブース横には記念撮影エリアが。キーブレード持って写真が撮れます。インスタ映えしますね。

全く映えない。何故だ。

キーブレードを手に入れたバンドマンです pic.twitter.com/CaRfpEqUxM

— ジェッジジョンソン/Batius (CV:藤戸とスタッフ) (@JETZEJOHNSON) 2018年9月20日

余談ですが原寸大キーブレードはヨドバシカメラなどで販売しています。日々ハートレスにお悩みの方は金で勇気が手に入るので是非。更に余談ですがジェッジのスタッフはみなキーブレードのキーホルダー持ちです。キーブレードを持つ選ばれしオタクスタッフたちに日々支えられています。多謝。

記念限定モデルも併せて発売だそうです。後者の白・・後者のデザインで白を出してk・・・あぁぁぁぁ・・・・。

12時過ぎからドヴァっと入場者が増えます。これでも一般デーに比べれば・・・。

あっというまに恒例となった「MONSTER無料配布コーナー」。毎年ゲームショウは何故かいつも徹夜状態で参戦なので重要な補給ポイントです。飲んでも効いてるかどうかって?そんなもん思い込んだほうが勝ちです。信じたもの勝ちです。

ゲーミングチェア含め多くのアクセサリー/周辺アイテムが例年より多く出展。これは冒頭のeスポーツに繋がります。eスポーツに紐づく需要を期待して(ブランドの)認知度向上が既に水面下で始まっています。ゲーム周辺機器ならずアクセサリー・アメニティ・ファニチャーは一部のコアユーザーアイテムでしたが、今後は裾野が広がるかも知れません。広がるためには先ず宣伝。良いもの作っても宣伝して認知されなければ意味が無いのです。ちなみに座り心地はスポーティーでした。

ブログ恒例・きれいなおねえさんです。

オフィスチェアのメーカー・バウヒュッテが出展。会社員時代はお世話になりました(マイチェア持ち込んでた)。「ゲーミングデスク」を銘打ってますが、それ以外の職種にも非常に取り回しの良いデスクセットです。特にDTM/音楽制作と、液晶タブレットを多用する人は使い勝手が良いのでは。

液晶モニタが埋め込んである・・・このPC、めっちゃ欲しいんですけど・・・。

メーカーもそういう職種にアプローチを掛けているようです。興味のあるDTMerや絵師さんはこちらのサイトを御覧ください。

なにやらテントが。

もう、こんなの室内にセットしたら部屋にすら出なくなるぞ。

VRとフィジカル(肉体運動)を併せた遊戯コーナーが。

主にゲームセンターやアミューズメントパークを初期ターゲット想定し、経験を積み上げた上で家庭用フィットネスに応用されていく流れが見えませんか。VRの正統な使い方かも知れません。「Wii Fit」のバブルよもう一度。

きれいなおねえさんです。

VRでイケメンと至福のひとときを味わえるブース。110分待ちです。前述のVRの使用法より僕はこっちのほうに「革新性」を期待しています。想像と妄想は同位体。時代はいつも妄想が作ります。

少子化と逆行するかのように専門学校のブースが年々大きく、そして派手になっていきます。在校生の?卒業生?のイラストでしょうか。着彩は置いといて、線画の巧い方が多いというか最近の10代の線画の巧さほんと凄い。てか液晶タブレットのその先がそろそろなんか出てきそうな。

きれいなおねえさんです。

コーエーテクモのブースはドル箱「無双シリーズ」の新作「無双OROCHI3」で一色・・・と思いきや、非常に熱心なコアゲーマーを抱える「DEAD OR ALIVE」の新作が。実はDOA、全くプレイしたことないのです。有名タイトルでもプレイしたこと無いゲーム、けっこう有ります。

「信長の野望」は人生のライフワークのひとつですが絶っっっっっっっっ対にプレイしないようにしています。いや買っては居るんですが飾って封を開けていません。信長の野望は大好き過ぎて人生が駄目になりますというかホント破綻寸前まで行ってしまったので。「アル中」どころか「ノブ中」と呼ばれたぐらい寝ないで引き籠ってプレイしてしまう。あぁプレイしたい・・・いまプレイしたら全方位から怒られる・・・。

きれいなおねえさんです。

SEGAのブースはメディアも騒然の「キムタクゲーム」がメイン看板。ビジネスデー1位2位を争う行列になっていたのでは。これ試遊したかったんですけど断念・・・。

きれいなおねえさんです@恒例の「龍が如く」。

SEGAブースのみならず全体で特に目を引いた「キャサリン新作」です。副島さんのイラスト、ペルソナシリーズ含め本当に素晴らしいです。独特の魅力と雰囲気、美しさは凄いとしか言いようが無い。

カプコンのブースは「バイオハザード2」のリメイクが。カプコンブースの試遊は毎年、ビジネスデーでも大争奪戦です。

整理券のキャンセル待ちって・・・。でも並んで運良く試遊できました。今回のバイオ、相当怖いです。オリジナルも踏襲して、かつ現代的な「恐怖の演出」が秀逸。

きれいなおねえさんです。

きれいな
おねえさんです。

僕が超々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々だいすきなキャラクター「ピスケとうさぎ」が2体揃ってゲームショウに!!これはもう挟まって写真を!!!!

ちなみにパズルゲームで今秋リリースですって。もちろんダウンロードします。もちろんです。

なんて良い笑顔

もはや単なる痛い人です。ちなみにピスケとうさぎ、2体揃っている時がなかなか無くってずっと出待ちしてました。執念ですよ執念。

至福!!!

俺は人間をやめたぞジョジョぉぉおぉ!!!

個人的に今年のゲームショウ1推しのアイテムです。当時のゲーム筐体より少し小さめになって、なんと一般発売です。しかも価格は58,000円!!!やっす!!!部屋に置きたい飾りたい!!!最高の趣味インテリア!!!

インベーダー・パックマン・ギャラクシアン&ギャラガの3種類が発売です。これホントはネット先行予約の際に買う気満々だったのですが、サイトを調べると「次回作も続々発売」って書いてあったんですよ。インベーダー超欲しいんですけど次回作にクレイジクライマーとか発表されたら発狂する。泣く泣く予約を取りやめました・・・。第二弾の発表が待たれます。「平安京エイリアン」はマストで発表されるでしょうというかアレ出ないとおかしい。

そして最後に「気になる動き」の話を。

GREEが立ち上げた「ライトフライヤー・エンターテイメント」。Vtuber専門の配信サービス会社です。この1年でVtuberが爆発的に増え、それに関連して多くの企業/ベンチャーが参入して来ています(知らない人は増加傾向も踏まえググれば出てくるので調べて下さい)。

キズナアイや輝夜月(カグヤルナ)を始め、モーションキャプチャーしたキャラクターが声優さんの声に合わせてYoutubeで活発に動く姿を目にすることが多くなりました。かくいう僕も輝夜月(カグヤルナ)結構好きでチャンネル観てます。今年のゲームショウの表側がeスポーツだとすれば、裏側は「Vtuber」に代表されるモーションキャラでした。「リアルで無いリアル」とか「現実との境界線」とか「タレントという存在の新たな可能性」などなどなど様々な議論も飛び交い、ベンチャーも大手もバンバン参入してあっという間にレッドオーシャンの市場です。Vtuberというよりこの技術と表現の手法は、来年以降確実にゲームの基礎要素に反映されていくでしょう。eスポーツとは別のゲーム/エンターテイメントの黎明期を観た気がします。

【東京ゲームショウ2018の総括】

・eスポーツ元年。世界ではオリンピック競技として採用される動きさえ有ることを理解出来ていない日本人がほとんど。規格より何より「人の意識を変える」ことでしょうか。

・Vtuberというひとつのコンテンツとして現れた「リアルタイム表現技術」の台頭。エンターテイメントの表現手法も変わっていくのでしょう。

・遂にキングダムハーツIII発売←これ結構多くの人が待ってたでしょう。

・昨年までの常連企業が今年は不参加というのが結構あって・・・。「あれボルテージどこ?どこ?え!出展してないの!?えー乙女ゲー・・・(なんとでも言って下さい)」とか。あとはWARGAMING.NETとか。ハードメーカーとしてはDellが出展してなかった。ちょっとこれは意外。

・VRは・・・ねぇVRは・・・。

・実はゲームショウの2日後、Facebookのザッカーバーグが公演で傘下Oculusの新VR機器「Quest」を発表し、これが激安(399$)という結構衝撃的なニュースが[こちらが詳しい]。某IT社の同僚が「コレ、日本市場への当てつけじゃね?」って思わず言っちゃうようなタイミング。僕も思いました。ザッカーバーグのゲーム戦略展開に於いて東京ゲームショウは重要じゃ無いっていう事実です。

・本文に述べたように、ゲーム周辺機器/アクセサリーメーカーがいつもよりも目立つ年でした。来年は増えてるのでしょうか。商談は(遠目で観ていた感じでは)活発だったようですね。ここも気になります。

・きれいなおねえさん(万歳)

・きれいなおねえさん(もっかい万歳)

・真面目な話、きれいなおねえさんのメイクが今まで以上に韓流アイドルの傾向が増えたなって。T-ARAよりMOMOLANDとかブラピンぽい感じのメイク。時代を感じる。

・・・そして・・・

今年も紹介します、個人的プッシュしまくり恒例の台灣ブース!近年はイラストのクオリティだけじゃなく、ミドルウェアもUI開発も「オッ!」って思うことが。

台北ゲームショウ(えぇ)

予告:
台北ゲームショウに
行ってきた
(2019年度番外編)

ちょっとそこまで行ってきます。

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