音楽のお話

「ピースメーカー 鐡」前篇主題歌「Rust」(その2・制作こぼれ話)

JETZE.NET

ジェッジジョンソン藤戸です。先日6月2日、主題歌に抜擢して頂いた劇場アニメ「PEACEMAKER鐡」前篇~想道~の全国上映封切、そして主題歌「Rust」の先行配信が始まりました。

「PEACEMAKER鐵」前篇、観劇しました。映画を観られた方々の余韻を支える事が出来ましたでしょうか。ご指名頂き、作家としてもファンとしても幸せでした。

僕の業務は完了ですが是非後編にも足を運んで下さいますようお願い申し上げます。パンフの僕のコメントが長過ぎて死!!#ピスメ

PEACEMAKER鐵 pic.twitter.com/7rh9my5mLm

— ジェッジジョンソン(CV:藤戸とスタッフ) (@JETZEJOHNSON) 2018年6月2日

初日に観劇させて頂きました。本当に光栄で、ファン冥利に尽きる、とても幸せな制作のひとときでした。 iTunes Storeほか各配信サイトでも発売中です。ぜひダウンロードしてご視聴下さい。

個人的な備忘録/リリースノートの意味も兼ねて「こぼれ話」を書き留めておきます。相当マニアックな用語も有りますが・・・。

【制作こぼれ話】

1)実は1日(6時間)で作詞/作曲/デモ制作した
2月初旬、アニソン制作業界で有名なプロデューサーS氏より突然御連絡を頂きました。実際にお渡しした候補楽曲は全部で3曲。それぞれ6時間ぐらいで制作してプロデューサーよりアニメ製作委員会、ならびに原作者の黒乃さんにお渡し頂きました。前日にお渡しして翌日にOKの御連絡を頂きました。3曲のうち、選ばれた楽曲が「Rust」です。残りの楽曲はこの世に出ることは無いでしょう・・・誰か唄って下さい・・・。

2)英詩を先に仕上げ、和訳した
依頼を頂いた時点でコンセプトは決まっていました。そしてなにより原作者の方からの要件定義が「英詩で制作してください」という内容でしたので、日本語→英訳ではなく英詩→和訳にしました。先のページに和訳が載っていますが、6/13発売のアルバム歌詞カードと若干、和訳のニュアンスが違います。

3)ライヴ版はアレンジが違います
発売されている「Rust」はピアノが主体のサウンドで、時間が進むに連れて様々な音色(仲間)が風景に増えていくという構成ですが、ライヴ版はシンセが主体のサウンドヴァージョンで、途中から超轟音ギターサウンドになります。歌い方も違います。ワンマンが9/1に開催されますのでぜひお聴き下さい(詳細はこちらをクリック)。

4)ミックスダウンに1週間掛かった
音源が出来るまでの一般的なフローは、ミュージシャンは作詞/作曲と歌唱するまでが担当です。僕の場合はアレンジ/レコーディング、そしてミックスダウンまで行います。ミックスダウンの技術に於いても制作サイドより評価頂いているので、そのまま僕がエンジニアとしての立ち回りも行います。が!!今回の「Rust」なのですが、昨今話題の「ハイレゾ音源」の仕様で制作してほしいとの御指定で、これがもう僕の制作環境のPCではCPUの処理が追い付かないという(さすがオンボロMac Pro MID2010)。いちいち処理が中断する&フリーズする地獄のようにイライラする環境で、最終的にはハリウッドに戻って、いつも使用しているPC(iMacPro)で作業を行っていました。iMacPro最強。

5)映画パンフの寄稿文に「ファン」ぶりがにじみ出すぎてアカン
映画のパンフレットをぜひ拝見下さい。ミュージシャンの微塵も感じない、単なる「推しを面前にして萌え上がるファン」です。土方(様)・・・あぁ土方(様)・・・。前篇を観劇後は斉藤(呼び捨てか)に心変わりしました。これからは斉藤(呼び捨て)に重課金します。もはやミュージシャンの発言ではない。

僕の担当は前篇なので、これにて業務は完了ですが、後篇が11月公開です。ぜひぜひ劇場に足を運んで下さいますよう、お願い申し上げます。後篇も素晴らしいミュージシャンが最高の音楽で映像を支えるでしょう。次回作は「単なるファン」として、劇場に足を運ばせていただきます。

「PEACEMAKER鐡」前篇~想道~、全国上映中です。ぜひぜひ劇場に足を運んで下さいますよう、心よりお願い申し上げます。

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