料理の別人ハリウッド編

料理長!ハリウッド暮らしです!【5】~ハリウッドの食生活の話~

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ジェッジジョンソン藤戸です。5月は僕の誕生月です。     ・・・それだけです。       誕生日はサンタモニカでたくさんの鳥フレンズに囲まれて過ごしました。     ・・・えぇ、それだけです。

サンタモニカは来月のブログで詳しくご紹介させて下さい。取り敢えず誕生日は海岸で鳥を追い掛け回していた。何を言ってるか判らないでしょうし僕もなんでそうなったのか判りません。         本題。   ハリウッドで暮らして5ヶ月目に突入。来た当初はハンバーガーを取り憑かれたように食べまくり、ヤヴァく太って周囲に「うわぁ・・」という目をされましたが、最近は落ち着いて来たので(いい加減ヤヴぇと思い)、ハンバーガー+自炊の食生活になりました。マーケットで食材を買って下宿先で調理する(もしくはしてもらう)毎日です。

ダウンタウンにある老舗マーケット「グランド・セントラル・マーケット」はフードコートとマーケットが混在して、昼時には大賑わいのマーケットです。観光客は皆無ですが、ロスに来られた際は是非お立ち寄り下さい。食べ物がすべて美味しい。

多くの民族が暮らすアメリカを象徴するようなマーケットです。ハンバーガーもステーキもラーメンもカレーもソーセージもピザも天ぷらもハラールも有ります。面白いのが、殆どの店がクレジットカード使えるんですよ。アメリカはヤバそうな掘っ建て小屋みたいな料理屋でもカードが使える。カード持ってるとまず困らないです。個人的な肌感ではMASTER CARDはロサンゼルスのほぼ全店舗で使えます。さすがプライスレス。

野菜がとにかく美味しい・そして安い。そして量がハンパない。日本では「そのまま売らないであろう」野菜も並んでいます。

レタス。1ドル=115円で計算すると何となく相場が判って頂けるかと。アメリカは「kg」ではなく「lb」が単位。lbはポンドってことです。1ポンドは453g。上の看板は「このレタスは1ポンド99セント(113円ぐらい)ですよ」ってことです。レタスの1個は1ポンド以上ありますが、レジ持ってくとオーバーしていても端数は無視して売ってくれます。いろいろアバウトです。

ターメリック、日本で言うところのウコンです。二日酔いに効くと云われてドリンクになってるアレです。カレーの原料のアレです。450gで700円ぐらい。アメリカ人そんなにカレー好きなのかもしくは肝臓クラッシュしてるのかと思いましたが、現地の同僚が云うには、昨年(2016)10月ぐらいに健康食と取り上げられてからポケモンフィーバーみたいな祭りが発生して超絶人気になり、売られるようになったそうです。コレを他の果物や野菜と一緒にミキサーにブチ込んでスムージーで飲むのが流行りですって。ハリウッド/ロサンゼルスは異常なくらいの健康ブーム。ヘルシー&ダイエットに関する話題が盛り上がってますが、やりすぎだろソレっての結構見掛けますし、スムージーの量もマクドのドリンクLLサイズぐらいのを飲んでる人が居て、そりゃ違うだろと・・・。

どこのマーケットもキノコの種類が豊富。右はシイタケです。これも近年の健康志向から一般化してきたそうです。ちなみに発音は「シターキィ」です。値段は1ポンド7.99ドル(805円)。高いって?良く考えて下さい450gですよ!安いよ!!そんなに消費出来ねえよ!!

右はブラウンマッシュルーム、左はホワイトマッシュルーム。味が濃いのはブラウンのほうです。マッシュルームは生で食べれます。こっち来て感動した食べ方は、ザザッと水洗いしたマッシュルームにオリーブオイルをサッと浸けて食べるやつ。感動的に美味しい。あと、ササッと湯通ししてホクホクになったマッシュルームに、ブラックペッパーを混ぜたマヨネーズをベタベタに浸けて食べるやつ。ビビるぐらい美味しい。やってみてくださいませ。

食材がホントに安い。全てポンド売りなので、それなりのお金を支払いますが、量がおかしい。一体何日かけて消費するのかよって。写真の「ローマトマト」って云うトマトが凄くって、コレを2個ほどプライパンでグチャグチャに潰しながらソースにして、そこにパスタ麺を三分の一ぐらいにバキバキ折って投げ込んで7分ぐらい、とんでもなくコクのあるパスタが爆誕します。コイツヤヴァい。トマトヤヴァい。

オレンジやバナナに比べてリンゴはちょっと高い。グランドセントラルの食材コーナー自体がオーガニックを取り揃えているってのも有るけれど、それにしても高い。アメリカはアップルパイとか煮リンゴとか、リンゴしか食べてないイメージが有りましたが、そうでもないようです。ちなみに僕はリンゴがあんま好きじゃない、というか出されたら食べるけど自発的に食べたいと思わない食材のひとつ。リンゴジュースもあんま飲まない。多分、本当に美味しいリンゴを食べたことが無いんだろうと美味しんぼの山岡さんにディスられそうです。

日本のフジりんごも。輸入か現地産か判らないけど、ひときわコイツだけ高い。あと写真を観て気付かれた方も居るかと思いますが、日本のマーケットに並ぶ食材は傷が無いもしくは傷の少ないものばかり。品質管理の一環として出荷の段階で選り分けられているからですが、こちらで見かけるのは汚れも有ればムラも有る食材ばかり。でも逆に新鮮かつ採れたてのイメージを持ちます。「人間が手を加えてないんだよ」というセールスプロモーションが健康志向の波に乗って広がっているのだそうです。見てくれが悪いだけで廃棄される食材ロス大国の日本。アメリカの食意識の変化はとってもいいことで、取り入れるべき思考なのではないでしょうか。

ココのマートには現地でも有名なミートショップがあります。牛の熟成肉と羊を多く取り扱ってます。あんまり豚の品揃えが無いなと、ハリウッドに来た当初は思っていましたが、後述の庶民マートに行ったら「全然そんなこと無かった」ので、店の方向性でしょう。

ロス有数の高級肉だそうです。バカみたいに高い。

羊のほぼ全ての部位が揃ってます。日本じゃこういうの見掛けませんよね。

牛肉。1ポンド41.99ドル。日本円で4,828円。写真のでっかいのを買ったらこれで大体1.9ポンドでした。値段はオマケしてくれました。普段はしないそうです。こんなところで運を消費したくない。このあと下宿先のオーブンにそのまんまブチ込んで食べました。自分の人生に於いて、自分で調理した食肉の中で忘れられないくらい美味しかった。誕生日は同僚達が買ってくれて皆で食べました。ロシア(正確にはウクライナ)人のチームメイトが故郷の料理として、余った肉でトマトソースベースのロールキャベツを作ってくれたのですが、今までに食べたロールキャベツのどれよりも美味しかった。ロシア風トマトベースのロールキャベツ、かなり美味しい。

ここグランド・セントラル・マーケットには現地で超絶人気の「エッグスラット」が入ってます。日本でも一時期話題になりましたが、火が付かずにフェイドアウト。代理店の宣伝ミスとお金の使い方間違えましたねアレは。あとそもそもエッグスラットが間違って紹介されていた。こっちで流行っているのは「エッグスラット」じゃなくて「エッグスラットの食べ方」です。ここの店舗は「いまどきのエッグスラットの食べ方」と「味」が評判で、ロスで一躍ブームとなったそうです。日本のクックパッドに乗ってるエッグスラットと、こっちで話題になってるエッグスラットを見比べてみてください。     iPhoneの写真フォルダが5ヶ月分の食材とハンバーガーの画像で埋め尽くされるのは、こういう写真ばっか撮ってるからだと思います。ちなみに一番バシャバシャ撮ってるのは下記の店舗です。

「ラルフ(ス)」という庶民マーケットです。ロス一帯でよく見掛けます。存在は東京でいうところの「サミット」かな。価格帯は「激安もあるけど、他のマートに比べてちょっとだけ高いぜ。高いけどいいモノ売ってるぜ」って感じのマートです。

インテリア(内装)やディスプレイは至って日本のソレと差異ありません。日本のスーパーで買い物してる気分です。だから気軽に来れるのかも。前述のグランド・セントラル・マーケット同様、ほぼ毎日利用してます。     違いがあるとするなら、冷凍&加工冷蔵食品の取扱いの量です。御覧ください。

壁。冷凍冷蔵食品の壁。

柔軟剤のボトルかと思ったらオレンジジュース。しかもミニッツメイド。量がおかしい。これ、400円切ってる。

「食べやすいように1日分のハムに小分けパックしたよ!!」って書いてあったから観に行ったらコレ。お前は何を言ってるんだ。

量とサイズの比較で1月のブログで載せた画像を再掲載。小分けにしないとコレ、この量です。小分けで300グラム、小分けじゃないと一気に2㎏。意味が判らない。

InstagramにもUPした調味料コーナーの風景。写真を撮ってるのは美しいからじゃ無いです。上記の風景が1週間すると・・・

勝手に棚卸し。

一部商品を除いて総入れ替えされてる。これが頻繁に起こります。単に場所移動なんですけど、セールスとしてどんな意味が有るのか興味があります。ちなみにここのラルフだけなのか、他のラルフはどうなのか知りません。取り敢えずここのラルフは頻繁に棚を入れ替えるのでユーザー大混乱。お母さん発狂しますよ。

フードコート、というか惣菜コーナーは量り売りって書いてあったけど、ボウルに詰め込むだけ詰め込んでも値段はいつも一緒。どっちなの。

大量のオリーブ。アメリカンというかイタリアンな感じ。そして美味しい。450グラムで480円ぐらい。多すぎ。

個人的にラルフス最凶の惣菜・ミートボール。これが太った原因その1です。噛むと肉汁がジュワ~っと溢れ出す。ちなみになんの肉か書いてません。美味しければ平和。

ザッツ・アメリカ。ケーキなんか全てホール売り。売れ残ったらどうすんだろうと考えたりしたけど、結構売り切れていて怖くなった。1日でコレ食べるとかまず無いと思うけど。

牛肉の値段がおかしい。マジでおかしい。骨付きリブロースステーキ700gが1,000円弱。

鶏肉も殺人的に安い、が! アメリカの鶏肉は気をつけないと日本人は臭くて食べられません。薬品の匂いとも違う、独特の臭みがします。値段が高めの鶏肉やターキー(七面鳥)は臭わないけど、たまにとんでもなくヘンな臭みのある肉があります。

御覧ください。挽肉が900gで1,000円切ってます。ハンバーガー文明を支える上流の風景です。

タバコも売ってます。1個7.27ドル。日本円で836円。恐ろしい。2個まとめ買いでお安くなります、といっても日本に比べてめちゃくちゃ高い。喫煙者は肩身が狭い。

僕が太った原因その2・チーズマカロニです。パスタ史上ナンバーワンに美味しい!日本でも売ってるみたいですよ。是非食べてみて下さい、死にます。死ぬ味です。理性とかカロリーとかすべてどうでも良くなる味です。これ発明した人、生かしておくともっと凄い発明やらかしそうなので早めに暗殺したほうがいいです。アンタ凄いよ凄すぎる。     47㎏だった僕が53㎏まで太る理由がお判り頂けましたでしょうか。来月は更に太る街・サンタモニカをお送り致します。

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