超速で振り返る「2020-2021年もよろしくお願いします」
ジェッジジョンソン藤戸です。ブログ再開となりましたが、暗躍中の期間がばっさり途絶えているので自分の子孫の為にも書き残しておきます。
2020年01月
「開幕からノーフューチャー」
オゥぅぅ・・・・
2020年02月
「コロナでパニック」
未曾有のパンデミックで世界中が大混乱。エンタメ業界、特にコンサート/ライヴ界隈は「蔓延の元凶」扱いで片っ端から公演中止に!3月に控えた2マンイベント「GRiP vs ジェッジジョンソン」も例外無く、開催か中止で相当揺れ動きました。主催&会場になる本拠地・下北沢CLUB Queも例外なく、相次ぐ出演キャンセルで瀕死の状態。GRiPのゴンダタケシ番長、Queの二位プロデューサーと何度話し合いを行ったことか。2月はひたすらミーティングしていた気がします。結論として「科学的な根拠に基づく『密の回避』」じゃなくて、「誰も責任取らないし負担もアーティストだけど取り敢えず『密』ってヤバそうなので中止してね」という論拠も反証も無い圧力に毅然とした行動は取りたいと考え、開催しました。
誰もが想像しなかった未来の到来、そして長期戦になるとは…。
2020年03月
「GRiP vs ジェッジジョンソン」開催
そして共同スプリットシングル発売
ジェッジとGRiPがお互いの楽曲をカバーしあうという、恒例の作品です。ジャケットはアーティスト「石塚貴洋」の写真作品が。石塚アニィと呼ばれる彼は2000年代「Gash」というバンドのフロントマンで、それはもうジェッジともGRiPとも近しい、そして切磋琢磨する良きライバルでした。時を経て3人が邂逅する。そんな意味が含まれた作品です。
2020年04月
「ミュージシャン、生まれながらのテレワーカー」
パンデミックは更に拡大。あらゆる企業が在宅(テレワーク)に切り替える中、作曲家の多くは「なにも変わりませぇぇん」が本音だよなぁ…
アメリカに戻れないので東京のマイスタジオで効果音の作成・編集作業。2022年現在、クラウド上での編集環境が構築されたため、渡米の頻度が少なくなりました。とっても楽だけど、ちょっとさみしい。
そしてハリウッドの映画は上映から配信に。パンデミックは文化を強制的に次の段階に引き上げました。仲間はGoogle Meetを介して、ほぼ毎日ミーティングしてます。
みんな元気でなにより。いつかまた、お互いの出身国の旅行に行きたいな。
初のピアノセルフカバーアルバム「ピアノ・アンド・クワイエット」発売です。一度はやってみたかった。実際こういうアレンジでのリリースが良かったんじゃないのかって思う曲も…w
今後もシリーズは続きます。全4部作の予定です。
ご購入は→https://music.apple.com/jp/album/piano-and-quiet-01-ep/1506593076
2020年5月
嫁が来た(♂)。
念願の!念願の!念願の!!!ヌコ様が!!!
アメショ・オス・生後6ヶ月(すでにデカい)。機材にイタズラすることは無いですが好奇心が強く、僅かな機材の隙間に潜り込んだりともうね、毎日に彩りを与えてくれます。
制作が全く捗らなくなりました!!!
遂に「非常事態宣言」が発令。昼間の渋谷とは思えない光景が。十数年後、この光景も過去になるのでしょう。
2020年06月
「愛しい世界が壊れていく」
夜間の外出制限によって多くの飲食店が経営の危機に。補助金を受け取っても、それは従業員の数に比例した配分ではない為、全てが恩恵を受けることは有りません。馴染みの店舗が次々と閉店・廃業に。
倫理学の重要課題「トロリー問題」を、まさか実際に目の当たりにする世界線があるなんて。「知らない誰かの未来のために、自分の未来や生活や人生を差し出すという不条理」を、国民はどうやって受け止めていくのでしょう。
渋谷の円山町にあるBAR「しぶや花魁」も時短営業を余儀なくされました。下宿先と自他共に認めるぐらい、僕はお世話になっています。多くのクリエイター・ミュージシャンが集まる交差点のようなBAR。
「しぶや花魁」のプロデューサーであり渋谷クラブカルチャーの代表格、ヴィーナス・カワムラユキさん。出会って12年。ホントお世話になっております。僕の人生の流れを、ずっと見守ってくれる人。この場所が残ってくれてる事が、僕はとても嬉しい。
2020年7月
「ただの(ガチ)プータローです」
エンタメ業界のお偉いさんの勅命を受け、各省庁と業界の交渉役として「お手伝い」が始まりました。半年の筈が2年以上も関わることになるなんて。庁舎含めて各社に出入りの前には必ず抗原検査が。ほぼ毎日行っていました。指が穴だらけ!鬱血してピアノ弾けないギター弾けない!
馴染みじゃないBARに寄った時、お偉いさんにアテンドされて「きれいなおねえさんの店」に行った時、僕は職業を尋ねられても「プータロー」と答えます。顕示欲も承認欲求も無いです。そういうバイアスを取り払っても必要とされる、求められる人になれたらいいですね。
僕にしかできないこと、僕だからこそ出来ること、作曲依頼ってまさにそれで、その人の作風に依頼が来るわけです。作業者なら誰でも良いってなりがちなクリエイティブ業の中に於いて、より個性が必要な業務です。コロナ禍でもディレクションやライヴプロデュースの依頼があります。ライヴができない今だからこそ、水面下で準備をする。その日のためにみんな、準備をしています。
寺島拓篤さんに提供させて頂いた「Calm」のセルフカバーが期間限定公開(いまは通常公開されてるな)で、ランティスChで視聴できます。
2020年8月
「ラーメン」
ラーメン。
ラーメン。
チャーハン。
火鍋。
ラーメン。そして、だいたい横にはマイマイが。リハーサル帰り、決まって2人で深夜に炭水化物をキメましたが、コロナ禍の営業時間短縮でラーメンすら食べづらい世の中に。ライヴが無いとリハーサルも無い。リハーサルが無いとメンバーに会うことも減る。ジェッジも例外じゃ無いですが、マイマイとはお互い「炭水化物の奴隷」かつ「酒のクズ」なので、自粛&同調圧力の下でも情報交換がてら食べて呑んで食べて呑んで。実際は経営の厳しい店舗に少しでも援護が出来れば、って思いで早めから下北沢のバーにお邪魔したり。
マイマイから知り合いのバンド達が活動を停止していく話を聴くたび、他者から生活に苦しむ仲間の話を聴くたびに「うしろめたい気分」になるのです。以前なら違った。なんでだろう。
2020年09月-2021年02月
この期間の写真フォルダ、経済産業省からのPDFや東京都が配布した感染者数の推移予想グラフしか無い。記憶にあるのは、泣きながらバンド仲間と呑んだ夜のこと。
未曾有の感染者増加による再自粛で、エンタメ業界は再び公演中止のオンパレード。飲食業界は再度の時短で遂に息の根が止まる店舗が続出。下北沢CLUB Queも深夜のBAR営業がなかなか再開できず。集まる場所が失われたまま2021年になるのか、そんなことを考えていました。
そしてこの時期から、ほぼ完全にSNSを観なくなりました。
悲鳴や怒号や陰謀論、もう綺麗なものだけ観ていたい。
2021年03月-04月
「1人称デスマーチ」
①作曲依頼
②アレンジ依頼
③プロデュース業務
④ハリウッドの業務(効果音含む)
⑤ジェッジの新曲デモ制作
⑥プラネタリム最新作
⑦勅命の隠密行動
全てが重なった時、スタジオはPC8台が24時間ヴンヴン唸る「冬でもエアコンなしで30℃」のリゾートに。
2021年05月
1年ぶりワンマン、そして誕生日
1年ぶりのライヴ、1年ぶりのワンマン公演。でも久々のような気がしない。昨日もライヴだったような感覚。CLUB Queのステージは、眼をつむっても距離が判る。全てが染み付いている。ジェッジは、僕は下北沢という音楽の街で、一番多くワンマン公演を行っていると言われた。意識したことなんて無いし、明日なんか無いと思ってライヴやってます。
僕はやりたいことだけをやる。そして興味を持ったこと、すべてやる。死にかけた人間なので、本当は死んでいるはずの人間なので、生きていることが楽しくてしょうがない。
ワンマンは5月4日。僕の誕生日。狙った訳では無く、この日はGWの谷間のため日程が空いている事が(どの会場も)多いのです。打ち上げはケーキもらいました。ありがとうございます。
2021年06月
「ゆるっとデスマーチ部屋」
25年来の親友であり、ジェッジのファンにもお馴染み「松丸ノブヤス」改め「ヤス博士」が始めた動画配信に助手(?)として参加。彼が開発するメタバース環境の紹介コンテンツですが、便乗してジェッジのアナウンスもしています。ライヴが無いのでこういった御報告の場所があるの、ちょっとうれしいです。なんだかんだで2年目に突入。今後とも見守って下さいませ。
2021年07月-8月
「感動とビジネス」
こんなに喜ばれないオリンピックが、しかも日本で開催されるなんて。それまでは誰もが待ち望んでいたはず。国論が二分しても民意は大きなビジネスの前に無意味かつ無力です。ただ、これほどビジネスとして成立しなかったオリンピックは無いでしょう。開催しても赤字、しなければもっと赤字。もう結論が出ているのに騒ぐ人達。国民感情を逆撫でするバッハ会長の一挙一動。思い出してもカオス。海外では若年層を中心にオリンピックの関心・価値が急激に下がっているのです。早急な改革としてXゲームを競技に取り入れるなど施策を行っていますが、今回ので日本でもブランドの急落は免れない状況でしょう。
某社長のお手伝いで色々関わる事が多かった東京オリンピック2020。あんなに楽しみにしていたのに、感動よりも「何事もなく早く終わってくれ」としか考えてなかった。
2021年09月
「1人称デスマーチ(VERSION2.0)」
①作曲依頼
②アレンジ依頼
③プロデュース業務
④ハリウッドの業務(効果音含む)
⑤ジェッジの新曲デモ制作
⑥プラネタリム最新作
⑦勅命の隠密行動
⑧ネコの誘惑(NEW!!)
⑨VTUBER楽曲アレンジ(NEW!!)
⑩駄目バンドマン達の持続化給付金提出資料の作成補助(NEW!!)
⑪友人の離婚相談(NEW!!)
全てが重なった時、スタジオはMacBook5台・ノートPC2台・自作PC2台・MacPro1台が24時間ヴンヴン唸る「夏はエアコンありで40℃」のミンダナオ島に。
2021年10月-12月
「僕は最期に誰の顔を観て死ぬのだろう」
死にかけた人間というか、本当は死んでるはずの人間です。奇跡と偶然が重なって生きています。あと少しだけ生きろって意味か、それとも単なる消化試合か、当の本人は120歳まで生きて誕生日、SNSに「僕より先に結婚した奴は皆死んだわ」ってプッシュするのが目標です。
モノを作るのが大好きで、表現することが大好きで、ただ自らの好奇心を信じて生きてきました。そのために等価交換で様々なものをトレードしました。僕が暮らす「世界」は天才であることが当たり前で、凡人である僕は彼等の3倍の時間を掛け、3倍の人生を消費して、どうにか彼等の世界にしがみついています。
「平凡な人生」ってなんでしょう。ただ、僕は多くの人が「当たり前」のことを経験していない。みんなが持っている大事なものを、僕は持っていない。
持ってないけど生み出すことが出来るので、これからも等価交換で作り続けるのでしょう。そんな人間が最期に見る景色には、なにが映っているのでしょう。
最新作の制作が始まりました。いつも「悔いのないもの」を作ろうとするが故に、周囲どころか自分の生活さえ顧みない時があります。それを楽しいと感じている僕は、誰よりも幸せなのだと思っています。ダメ人間の本懐です。あ、オチなんかないです。しょせん「人は好んで地獄に堕ちる」と言いたいだけです。
2022年になっちゃいましたがブログも再開、もろもろ鋭意製作中です。そろそろ提供曲などアナウンスがございます。今年度もよろしくお願い申し上げます。