[楽曲解説]カセットテープで新作を発売、というお話
最新曲はカセットテープで発売、です。何を血迷ったのかと各方面から怪訝な顔をされていますが、実は近年のアーティストは、メジャーインディー問わずカセットリリースが増えています。(製造を)仕掛けたのは誰だ。おそらく皆さんもよく知っている、他アーティストのグッズプロデュースやコンサルタントをしている自称バンドマン、かも、知れませんね。
12月3日、ワンマン会場で発売です。ジャケットは鶴田謙二さん。「次回アルバムのジャケットに関連する女性」が「2人」描かれています。そういうことです。
当初はインディー駆け出しの頃のように無料配布を行おうと目論んでいましたが、著作権や出版権という大人になると付きまとう諸事情の関係で1,500円販売の予定でしたが、ワンマン会場での発売は1,000円にさせて頂きました。ちなみに原価は1,020円。あれおかしいぞ。もう「ジェッジジョンソンの初期設定」「お家芸」の原価割れです。カセットの製造、CDプレスより高いんですよ。
そもそもは2022年のワンマンで僕が発言した「(会場販売作品で)もうCDはいいかな」が発端になります。なので当然、次回アルバムはCD(デジパック仕様)で全国のレコードショップやAmazonで発売されますが、会場限定作品に関しては、CDの必要性は無いと考えてます。ぜひ会場に足を運んで頂き、手にとって下さいませ。
=「VERSION12」楽曲解説=
1.ただ走りゆくその先に
正式な音源になっていないにも関わらず、ジェッジジョンソン初期からの代表曲としてファンの皆様に大事にされている曲です。次回アルバム、遂に正式収録です。が、アレンジが違います。より一般の人にも聴きやすい「壮大なアレンジ」として正式収録します。お楽しみにして下さい。正式収録されるということは「そちらが正式版」になります。より多くの人達に届きますように。それも踏まえて、この曲の「本来のかたち」を残しておきたかった。作詞は僕、メロディも僕、作曲も僕ですが、発端は当時のメンバーが持ってきた「ありふれたギターの3コード」を僕が膨らませて誕生している経緯があるため、ジェッジで唯一の「作曲:ジェッジジョンソン」の曲なんですね。律儀です。性格が出てます。印税はジェッジジョンソン国庫に収納されます。律儀です。
2.ハイネ
その昔、ジェッジジョンソンのアルバムには必ず「隠しトラック」をブチ込むという伝統がありました。決まって「ネタソング」で、築き上げたアーティストイメージを完全にブッ壊すような、それはそれはヤバイ曲を描いては「こっそり」と忍ばせておりました。
この「ハイネ」も然り。当初は2015年発売の「テクニカルブレイクス・ダウナー」に収録する予定が、あのアルバムがボリュームが多すぎたせいで、収録する物理的余地が無くなりNGとなりました。まぁその前に「アルバムの世界観をたった1曲でメッタメタに崩壊させるのでダメ!」と怒られてましたが…。その後のアルバムにも「黙ってこっそり」収録させようと目論見ましたがギリギリで計画が露呈、再び頓挫に。今回、ようやくここに収録させて頂きます。
とっても楽しく聴いて頂ける、ネタソングシリーズ最新作です。要望が多かったら、いずれライヴでやりますね。ちなみに登場人物は実在の人物がモデルです。ワンマンでお話させて下さいませ。
3.Beyond the Horizon
いかにもジェッジジョンソンというサウンド、いかにもジェッジというメロディです。アルバムに収録するかは未定です。現在、アルバム収録曲のレコーディングが始まっていますが、ボリューム的に収録する余地が無いかなと。ハイネとは別の意味で。ライヴで必ず演奏するバラードとして制作した意図があるので、聴き込んで下さいませ。もうなんというか、自分で歌っていて楽しい曲です。テクニック的に楽しくなる、という意味です。歌詞は相当短いですが、情報量を抑えてより伝わるようにしたいという考えで描いた詞です。想像を膨らませるのは皆様です。
4.PolerNacht Zäsur
「ポーラーナㇵト・ツェズア」と読みます。ドイツ語です。「ポーラーナㇵト」は「極夜」の意味です。「極夜」とは白夜の反対で、朝が来ない状況のことです。踏まえて歌詞をお読み下さいませ。この「PolerNacht」は同じ名前で複数、曲が生まれました。それぞれ関連性のある、いわば「楽章」のようなシリーズです。「ツェズア」は「小休止」、いわゆる楽譜用語で「カエスーラ」のことです。シリーズと言いながら、これはアルバムに収録しません。これ「即興」を録音してるんですよね。なので音が雑音や環境音がバリバリ入ってます。
12月3日、ぜひワンマンにお越し頂き、最新作を聴いて下さいませ。
購入URL:https://eplus.jp/sf/detail/3981460001-P0030001
おたのしみに。